日記帳。
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宴+α
手入れの行きとどいたよく似た色の髪。でも自分よりもっと銀が強くて、光を反射して白銀がまぶしい。赤紫の濃い桃色はきょとりと無垢にこちらを見つめてていただけだけど。
記憶よりずっと綺麗になってすらりと伸びた身長と、儚いといって差し支えないほど細い体躯。傷一つないきれいな肌が注がれた愛情を見せてほんの少しだけ感傷に浸る。
やっぱりこっちにきちゃったね。と云おうとしてでもこの口から音が漏れることはなく。どうしたって届きもしない手など伸ばす道理すらなく。
あぁ、よかった。 ちゃんと愛されてたね。
似もしないその瞳の色を。あの頃と同じ色をした瞳の色を。懐かしむ謂れなどないと知りつつ、じくりと滲むのはなんだというのか。悔恨とも悲嘆ともつかない。別たれたものをすべてひろってきたのか。そこにいればそれを手に入れることはできたのか。引き換えに失ったものを想う。歩んだ道を呪う。羨望のかたちと眠れぬ慟哭はきっとわたしの形をしていることだろう。踏み拉いたものへの憐憫と、振り棄てたものへの侮蔑など見ないふりをしてきれないもので飾ったものに自ら爪を立てて口角を吊り上げた。
はじめまして ●●●●。
記憶よりずっと綺麗になってすらりと伸びた身長と、儚いといって差し支えないほど細い体躯。傷一つないきれいな肌が注がれた愛情を見せてほんの少しだけ感傷に浸る。
やっぱりこっちにきちゃったね。と云おうとしてでもこの口から音が漏れることはなく。どうしたって届きもしない手など伸ばす道理すらなく。
あぁ、よかった。 ちゃんと愛されてたね。
似もしないその瞳の色を。あの頃と同じ色をした瞳の色を。懐かしむ謂れなどないと知りつつ、じくりと滲むのはなんだというのか。悔恨とも悲嘆ともつかない。別たれたものをすべてひろってきたのか。そこにいればそれを手に入れることはできたのか。引き換えに失ったものを想う。歩んだ道を呪う。羨望のかたちと眠れぬ慟哭はきっとわたしの形をしていることだろう。踏み拉いたものへの憐憫と、振り棄てたものへの侮蔑など見ないふりをしてきれないもので飾ったものに自ら爪を立てて口角を吊り上げた。
はじめまして ●●●●。
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