11月某日 トタン下にて、口笛と。/宴 Date : 2009/11/26 (Thu) CM : 0 Category : 宴

夜明けと同時に羽ばたいたその背を見つめていた。
あの子は誰より上手に見つけてくれるだろうから心配はしていない。
喜んでくれればいいのだけれど。
そう思うのだけれど。

今はまだいい。
だからそっと、そっと願うことさえ許してくれるならそれでいい。

いつか強くなったら。
もっともっと、強くなれたなら、そしたら、会えるだろうか。

会えるといいなぁ。

「つよくなろーねコノリさん」

今はただ祝いの歌を、隣の獅子と一緒に調子外れに歌うだけ。